古代丹波国探検03

10月22日から2泊3日で丹後半島を旅した様子をダイジェストでお送りしています。

計画段階では最短で9:20には天橋立を通り抜けて籠神社に着いている予定でしたが、いつも通りの寄り道三昧で40分遅れの10:00に到着。
この先リカバリープランも用意していますが、自由な気まま旅。時間を気にせずマイペースで巡って行きます。

1日目:古代丹波国探検 01
2日目前編:古代丹波国探検02
2日目中編:古代丹波国探検03 ← 今ここ
2日目後編:古代丹波国探検04
3日目前編:古代丹波国探検05
3日目後編:古代丹波国探検06(完結編)

元伊勢 籠神社(もといせ このじんじゃ)

10:00-10:45

元伊勢とは

日本書紀によると、伊勢神宮の主祭神である天照大御神は、元々、天皇のお宮(皇居)の敷地内に祀られていたそうです。
ところが第10代崇神天皇の時代に、天照大御神の御神威が強すぎて、一緒に居るのがしんどいという理由で皇居から出され、引っ越し先を探す旅に出ることとなります。

神霊を託された豊鍬入姫(とよすきいりひめ)は、奈良の笠縫邑をスタートし、天照大御神にふさわしいお宮を探しながら各地を転々とします。
それは次の代の倭姫(やまとひめ)にも受け継がれ、さらに候補地を探す旅を続け、ようやく現在の伊勢神宮に落ち着きました。

この旅で、一時的に天照大御神をお祀りした神社は、伊勢神宮の元宮という意味で元伊勢と呼ばれています。
以前のバイク旅でお詣りした多度大社さんも元伊勢のうちの一社として数えられています。

籠神社のご由緒

神代の昔、奥宮のある眞名井原に、豊受大神をお祀りしている匏宮(よさのみや)がありました。
崇神天皇の時代、倭姫が天照大御神をお祀りするためにこの地を訪れ、吉佐宮(よさのみや)という字に変わりました。
その後、天照大御神と豊受大神が伊勢神宮へと移った際に、社殿を現在の場所へ遷し、社名を籠宮(このみや)と改め、天孫彦火明命(ひこほあかりのみこと)を主祭神としてお祀りしました。

彦火明命と海部氏(あまべうじ)

彦火明命は古事記日本書紀にちょっとだけ登場する神様です。古事記では、神武天皇のご先祖に当たる瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の、日本書紀では瓊瓊杵尊の三男として登場します。どちらもその後についての記述はありません。

写真の亀の背中に座っている人は、倭宿禰命(やまとすくねのみこと)で、元の名を珍彦(うづひこ)といいます。
彦火明命から四代目の子孫で籠神社の宮司家(海部氏)のご先祖様だそうです。

古事記の神武東征では、亀の背中に乗って登場して、海路の道案内をしたそうです。

書籍

社務所で購入した書籍です。

・元伊勢の秘宝と 国宝海部氏系図
・元伊勢籠神社の略誌と神道哲学

まださわりしか読んでいませんが、かなり濃い内容の2冊を手に入れる事ができました。
これからじっくり読み込んでいくのが楽しみですね。

奥宮 眞名井神社

11:05-11:50
籠神社から徒歩約15分(登り坂)

こちらが奥宮 眞名井神社(匏宮)の入口です。
先ほどの明るく開けた雰囲気の籠神社とは打って変わり、奥宮独特の重厚な空気に包まれています。

別名、社名の変遷

豊受大神元津宮ナリ

古名:匏宮、吉佐宮、与謝宮(全て、よさみやと読む)

一. 天吉葛宮(あめのよさづら)
一. 比沼眞名井(ひぬまない)
一. 久志浜宮(くしはま)
一. 元伊勢大元宮

「よさ」は「吉葛(よさづら)」から転じたらしいです。

古代の磐座信仰

本殿の後ろには眞名井原祭祀場と呼ばれている磐座(いわくら)があります。
撮影禁止なので、画像は反対側にある案内看板)

主座(東座)の豊受大神(月神)と西座の天照大神(日神)が地上に化現(神が形を変えて現れること)した霊跡だそうです。

こちらも出雲大神宮の磐座と同じで、圧縮されたすごい空気感でした。
主座の磐座は、どこかで見覚えのある配置だなぁと思っていたんですが、岡山の楯築墳丘墓で見た謎の環状列石に似ている気がします。

あくまでも私の勝手な妄想ですが、古代の磐座祭祀では、一定の法則で岩を並べることで何らかのエネルギーが発生し、その空間にいることでトランス状態となり神が降りてくる(つもりになる)のではないでしょうか。今でもアマゾンの原住民とかが怪しい葉っぱを燃やした煙でトランス状態になっているアレみたいな。

などと物理半分、スピリチュアル半分な推測をしながら磐座の持つ独特な空気感に魅せられてしまいました。
(私もトランス状態だったのかもしれませんね)

御朱印

眞名井神社、籠神社両宮の御朱印は籠神社の社務所でいただきました。

笠松公園

12:00-12:50

府中駅からケーブルカーに乗る

眞名井神社から徒歩10分(下り坂)で天橋立ケーブルカー・リフトの府中駅に到着しました。
ケーブルカーは毎時0分から15分間隔で運転していて、我々は前回のブログで紹介した魔法のきっぷがあるので無料で乗る事ができました。
(高いの怖いのでリフトという選択肢はありません)

終点の笠松公園までは約4分で到着します。

股のぞき発祥の地

むかしむかしビューランド側に登りましたが、笠松公園は初めてです。
こっちが発祥なんですねー。知りませんでした。

のぞいてみた

空と海が逆転してて、本当に天に橋がかかっているような感覚です!

普通に見た景色はこちら↓

うん、なんか安心する(笑)

そんな感じで普通の観光も堪能しました。

スーパーにしがき

お昼ご飯を買いに地元スーパーへ。
中国語らしき看板もあり、外国人にも大人気のお店でした。

今回はここまで!

今回は、ちょっとマニアックな内容でしたが、この後も引き続きマニアックな所へ行きます。
(これでも軽めに書いてます)


それでは次回もお楽しみに~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

神社

前の記事

古代丹波国探検02
神社

次の記事

古代丹波国探検04