青春18きっぷで輪行の旅 2018春 chapter 7-2(諏訪大社・四社めぐり前半戦2)

4月3日から4泊5日、青春18きっぷで輪行の旅に行ってきたので、その内容をまとめています。
第七章から始まった諏訪大社さんの四社めぐりシリーズ。第一回目は上社前宮へお参りしました。
今回はその続き、上社本宮(かみしゃほんみや)編です。

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二社目、上社 本宮

本宮境内案内図

前宮を出て目の前の国道152号を左(北西方向)へ進み、次の交差点で国道は右へ曲がりますが、気にせずそのまま真っすぐ約1.5km。Googleマップさんに左へ逸れる道を案内され、また変な裏道へ連れて行こうとしやがって!と疑いつつも、素直に言うことを聞いた結果

裏門の鳥居

鳥居が出現!

そのまま真っすぐ200mほど進んで

本宮に到着

本宮に到着~。前宮から体感時間約3分の移動でした。
近っ!Googleマップ疑ってゴメン!

本宮手水舎

手水舎で悪事に染まった手と邪悪な心を清め

入り口

橋を渡ってお邪魔しま~す。

前宮入口門

入ってすぐに見えるのが右から大欅、二之御柱、入口御門、額堂

順番にご紹介します。

大欅

大欅(樹齢約千年)
古くは贄(にえ)・御狩(みかり)の獲物(お供物)を掛けて祈願をしたことから「贄掛けの欅」と呼ばれ境内最古の樹木のひとつである

二之御柱

御柱(おんばしら)
本宮二之御柱である長さ五丈(約十六米)直径約一米(目通り)の樅の木である
御神徳の更新を祈る氏子の魂を結集した御柱である上社綱置場(御柱置場)より二十数キロの工程を数千人の氏子の奉仕により曳行されるので裏側は擦り減っている
茅葺の御宝殿と共に寅歳と申歳の七年目毎に建て替えられる御神木で神域の四隅に建立される
御柱祭は天下の奇祭として有名であり次回の御柱大祭は平成三十四壬寅歳に行なわれる

樅の木と書いて「もみの木」。もみの木といえばクリスマスツリーの木というイメージなので、まずもみの木が日本に生えている事に驚きました

入口御門説明

入口御門
国重要文化財
文政十二年(一八二九)建立
上社宮大工棟梁である原五左衛門親貞とその弟子藤森廣八が構築し巧微な彫刻が施されている

入口御門

入口御門

額堂

額堂
国重要文化財附
全国の崇敬者から寄進された絵馬や額を納めており別名「絵馬堂」とも呼ばれる
その昔人々は願事をする際に神が乗る為の馬を奉納し祈りを捧げていた
やがて時代と共に形式が変わり現在のように馬の絵を描いた木札を奉納するようになった

額堂
額堂

先へ進みます。

入口御門の先

布橋

この渡り廊下のような場所が布橋です。なんだか神聖な空気が漂っていて心が洗われますね。

少しん進んだ左手に

四脚門

四脚門
重要文化財

左奥に見えるのが拝殿(重要文化財)。中に入ることはできません。

参拝所

こちらの参拝所からお参りします。

諏訪大社は本殿を持たない諏訪造りという様式で、上社は拝殿の向こうにある山を御神体としているそうです。(一般的には守屋山だと言われていますが、公式HP上にも「神体山を拝する」としか記載されておらず、一部で論争を呼んでいるみたいです)

塀重門前の石段

塀重門と石段

社務所で御朱印をいただくために、北参道の方へ降ります。

本宮御朱印

今回はトラブルもなく普通に御朱印をいただけました。

北口

北参道からの入口。実はこの時点ではこっちが表参道だと思ってました。だって、こっちの方が鳥居も立派だし、石の社名もあるし、お店もいっぱいあるし、手水舎も龍の口から出てるタイプだし・・・。

ところが、記事を書くためにいろいろ復習したところ、僕が通ってきた方が表参道だという事がわかりました。確かに入口御門とかあったもんね。何事も見た目で判断してはいけませんね。

本宮狛犬

北参道側の狛犬。そういえば表参道の方に狛犬いましたっけ?

明神湯

明神湯
往古より諏訪明神ゆかりの温泉とされ諏訪の温泉の源泉とも伝えられている

こちらは建御名方神と八坂刀売神ご夫婦が愛用されたといわれている温泉。この温泉には湯玉(ゆだま)伝説という面白いお話しがあります。

湯玉伝説

前回お話しした通り、建御名方神と八坂刀売神は夫婦喧嘩から別居することになった訳ですが、八坂刀売神が下社へ移る際、このお気に入りの温泉を化粧用にと綿に含ませた湯玉にして持って行きました。道中、ポタポタと雫が落ちたところに湧いたのが上諏訪温泉、下社に着いて湯玉を置いたところに湧いたのが下諏訪温泉になったのだそうです。

 

雷電像

雷電為右衛門の像
幕末に信州小県郡大石村が生んだ名力士で茅野市出身の彫刻家 故矢崎虎夫氏の文部大臣賞受賞作品
モデルは横綱柏戸と佐田山及び富士錦である
勝負に強い御神徳を仰ぎ当大社に奉納された

相撲と言えば、日本神話(古事記)の中にある建御名方神と建御雷神(タケミカヅチ)の力比べというお話しが相撲の起源と言われていますが、この雷電像はそのお話しにちなんで建てられたのかな?

境内には土俵もあるそうですよ。(見逃した)

神楽殿

神楽殿
国重要文化財
文政十年(一八二七)の建立で祈願者の神楽奉納の御殿であり四方吹通し入母屋造りである
大太鼓は神楽殿建立と同時に奉納され胴は樽と同様に合わせ木作りで神龍が画かれている
皮は一枚皮が使われ一枚皮では(牛と伝う)日本一と云われる
この大太鼓は元旦の朝にのみ打たれる

神楽殿

天流水舎

天流水舎
俗にお天水と称される
どんな晴天の日でも雫が三滴は屋根上の穴から降り落ちると云われ諏訪の七不思議の一つに数えられている 早天の折にはこのお水を青竹に頂いて持ち帰り雨乞いの祭りをすると必ず雨が降ると云い伝えられる

諏訪大社の七不思議

諏訪大社には昔から上社、下社それぞれに七不思議という神秘的な現象が言い伝えられているそうです。以下、その内容をご紹介します。

【上社の七不思議】

  1. 元朝の蛙狩り
    毎年元旦に行われる蛙狩り神事において御手洗川の氷を割ると、必ず2、3匹の蛙が現れる。
  2. 高野の耳裂鹿
    毎年4月15日に行なわれる御頭祭で75頭の鹿の頭を供えると、その中に必ず1頭は耳の裂けた鹿がいる。
  3. 葛井の清池
    大晦日の晩、茅野市にある葛井神社の池に上社で一年間使用された道具や供物を沈めると、翌日(元旦)、遠州国の佐奈岐池に浮き上がってくる。
  4. 宝殿の天敵
    どんな晴天の日でも宝殿の屋根上の穴から必ず三滴は水滴が落ちてくる。また、この水滴を青竹に入れて雨乞いすると必ず雨が降る。
  5. 御神渡り
    氷結した諏訪湖に浮かび上がる筋は、上社に住む建御名方神が下社に住む八坂刀売神に会いに行った跡。
  6. 御作田の早稲
    6月の晦日に御作田社の斉田に植えた稲は一ヶ月で実る。
  7. 穂屋野の三光
    8月下旬に行なわれる御射山祭の当日は、日、月、星の三光が同時に見える。

【下社の七不思議】

  1. 浮島
    春宮の脇を流れる砥川(とがわ)にある浮島は、川がどれだけ氾濫しても流されない。
  2. 寝入杉
    秋宮の境内にある大杉は丑三つ時になると枝を垂らし、いびきをかいて寝ている。この杉の葉を枕に入れて寝ると良く眠れる。
  3. 湯口の清濁
    湯玉伝説で湧き出した下諏訪温泉は、邪悪な人が入ると湯口が濁る。(私が泊まったのは上諏訪温泉なので、濁りませんでした)
  4. 五穀の筒粥
    春宮の境内にある筒粥殿でおこなわれている、炊いた小豆粥で一年の吉凶を占う神事。「神占によって耕作するも一も違うことなし」
  5. 御作田の早稲(上社と共通)
  6. 御神渡り(上社と共通)
  7. 穂谷野の三光(上社と共通)

 

五間廊から勅使殿

五間廊から勅使殿

五間廊

五間廊
国重要文化財
現在の建物は安永二年(一,七七三)の建造であり廊下様式切妻造りである
古記録には神長官・袮宜太夫・権祝・擬祝・副祝の五官着座のことが見えている

勅使殿

勅使殿
国重要文化財
現在の勅使殿は元禄三年(一,六九〇)の創建であり安政年間に大修理を加えてある切妻流れ正面大唐破風造りである
中央の記録では神門戸屋・帝屋とも書かれており建武二年(一,三三五)大祝即位の記録には御門戸屋にて神事があり社殿に布を敷いて其の上に五穀を供えそこに大祝が着座したことが見えている
また勅使参向の折には幣帛の授受が行われた所である
元祖の蛙狩神事や御頭受神事も行われた所である
当時の勅使殿は今の神楽殿の前あたりにあり拝殿の性格をもっていた

土俵横の参道

この雰囲気に見とれていたら、横にあった土俵に気付かずスルーしてしまいました。

焚き火の煙が神秘的

ちょうど土俵付近で焚き火をしていて、煙の具合がなんだかとても神秘的です。

 

以上、諏訪大社 上社本宮でしたー。
次回は、下社へ向かいます。

 

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