12ヶ月点検バイク旅03
いよいよ本題の12ヶ月点検を受けにバイク館奈良店へ向かいます。
道中の誘惑、点検中、点検後と今回も盛りだくさんの内容でお送りします。
まずは、昨日泊まった名張プラザホテルで無料の朝食をいただき
7:30の出発です。
1日目:https://wanderism.net/archives/3065
2日目:https://wanderism.net/archives/3104
3日目:←今ここ
4日目:https://wanderism.net/archives/3288
本ページの構成
馬の古墳で素敵な出会い
7:35 馬塚古墳(三重県名張市)
名張プラザホテルの近くに美旗古墳群という古墳時代前期から後期に築造された古墳群がありました。馬塚、女良塚、殿塚、毘沙門塚、貴人塚の5基の前方後円墳と、方墳の小塚、円墳の赤井塚があります。
中でも気になったのが馬塚古墳。
言い伝えでは馬のお墓らしいのですが、なぜか馬なのに一番大きくて、とても立派な前方後円墳です。
たまたま出会った近所のおばあちゃんが教えてくれました。
このおばあちゃん、福井出身だそうで、私の金沢ナンバーのバイクを見て懐かしく思い、話しかけてくれたそうです。
年に一回、市の担当の人たちが草刈りをしてくれた直後は、墳丘の形も綺麗に見えて、雨が降ると周濠に水がたまり、古墳本来の形が浮かび上がるそうですよ。
おばあちゃんのお話しを聞いたり、墳丘に登ったりして1時間ほど滞在しました。
バイク乗りの聖地デビュー
9:25 道の駅 針テラス(奈良県奈良市針町)
国道25号線の奈良市山中にバイク乗りが多く集まる道の駅があります。
かの有名なバイクウエアメーカー「クシタニ」のショップもあり、この日も平日の朝にもかかわらず、大勢のライダーがいました。
私は古墳でゆっくりしすぎて時間も無かったので、写真を撮ってトイレでマーキングするだけの聖地デビューとなりました。
一年ぶりの里帰り
10:25 バイク館 奈良店(奈良県磯城郡田原本町)
本来の目的である12ヶ月点検を受けにバイク館 奈良店へやってきました。
なぜ奈良なのかというと、一年前ネットで一目惚れして、はるばる買いに来たのがこのバイク館 奈良店。YZF-R15の故郷なのです。
べつに点検はどこで受けても良いし、何なら受けなくても罰則はないのですが、せっかくなら購入したお店で、という旅の口実で里帰りしました。
点検は2~3時間かかるとの事だったので、レンタサイクルを借りるため、徒歩で田原本駅方面へ向かいました。
お殿様の出身地が社名の由来
11:00 津島神社(奈良県磯城郡田原本町)
バイク館から歩いて10分ほどの所に津島神社(田原本えびす)さんがあります。
御祭神は素戔嗚命、櫛名田姫命
創建は平安時代で元の社名は祇園社でしたが、明治2年、現在の津島神社に改名されたそうです。
安土桃山時代よりこの地域の領主で賤ヶ岳の七本槍と呼ばれた平野長泰が、出身地の尾張・津島神社とこちらの祇園社が同じご祭神だったことから厚く信仰した、というのが社名の由来だそうです。
点検が早く終わった
11:40 雲水堂
11:55 バイク館 奈良店
津島神社さんをじっくり参拝し、宮司さんからもお話を聞けたので、大満足で移動しようと思った矢先、バイク館から電話が入りました。
特に問題もなかったので思ったよりも早く点検が終わったそうです。
レンタサイクル借りる前で良かった~!
バイク館へ戻る道中、雰囲気のあるお菓子屋さんを発見したので献上銘菓の松風を購入しました。
この辺りは古代、飛鳥・奈良時代の道路である上ツ道、下ツ道が通っていて、道標や常夜灯などがたくさん残っているようです。
古事記の編纂者、太安万侶
12:30 多坐彌志理都⽐古神社(奈良県磯城郡田原本町)
多坐彌志理都⽐古神社(おおにいますみしりつひこ)は古代氏族、多氏の祖神である神八井耳命や古事記を編纂した太安万侶(おおのやすまろ)などが祀られています。
また代々宮司さんは多氏の子孫の方が勤めているらしく、社務所の表札には「多 重麿」「多 忠記」さんの名前が記されていました。
鳥居の扁額には「正一位勲一等多大明神」と書かれており延喜式内明神大社(式内社の中でも特に由緒正しい神社)を表しているそうです。
本当は長髄彦の城だった?
13:30 等彌神社(奈良県桜井市)
御祭神には神社が天照皇大神、下社には八幡大神、春日大神が祀られています。
また、境内には神武天皇聖蹟顕彰碑などもあり、一見するとヤマトの神々をお祀りしているように見えますが、実はこの地は元々長髄彦の本拠地で、神武軍に破れたせいで奪われてしまったそうです。
この辺りの詳しいお話や饒速日にまつわるお話など、いろんなお話を宮司さんからお聞きすることができたので、あらためて別記事で深掘りしたいと思います。
宮司さんのご先祖様は明治初期に新潟の村上市にある岩船(石船神社のある地域)から移ってきた、というお話にはちょっと鳥肌が立ちました。
境内にある松(磐余の松)の切り株の下から出てきたと言われている八咫烏のご神像が、なんとも不思議な魅力ですね。
旅の終わりは突然に・・・
と、ここで取引先から電話が。
「至急お願いしたいお仕事がありまして・・・。」
という訳で放浪の旅はここで終了を告げられたのです。
みんな大好き物部氏の神様
15:20 石上神宮(奈良県天理市布留町)
時間的に行けるのはあと一か所だったので、大神神社は目の前を通過し
纏向遺跡で何もない原っぱをちょっとだけ見て
みんな(私)大好き、物部氏の神さま石上神宮へ到着しました。
主祭神の布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)はご神体である布都御魂剣(ふつのみたまのつるぎ)に宿る神とされています。
大好きな千木、鰹木の写真を撮っていたら、外国(たぶん東南アジア)の方から
「普通の神社は本殿が古いんだけど、ここの本殿は明治期、神剣 韴霊(ふつみたま)などの宝物が出土した上に建てられたもの。一方、拝殿は鎌倉時代に建てられたもので国宝に指定されている。」
というのを教えていただきました。
すごい勉強しててびっくり!
遠足は家に帰るまで
20:15 快活CLUB 彦根店(滋賀県彦根市)
さて、放浪の旅も満喫できたし、カメラの充電器を忘れてきたので3本持ってきたバッテリーも尽きそうだし、お客さんからも呼び戻されたし。という訳で帰路につきます。
といっても自宅までは300km以上離れているので、とりあえず高速道路(国道25号線)をぶっ飛ばし、120km先の彦根まで。
泊まるところは何も考えていなかったので、途中のアルプラザ(滋賀県東近江市)で夕飯を調達し、得意の快活CLUBに滑り込みました。
彦根の快活CLUBはチェックインもセルフでした。
本日のルート
走行距離:210km